90年代を鮮烈に彩った英国のポップスター、スパイス・ガールズによる13日間のサマーツアー “スパイス・ワールド2019ツアー” が5月、ダブリンのクローク・パークで開幕。6月にはかの有名なサッカーの聖地ウェンブリー・スタジアムで熱唱、1990年のノスタルジーを21世紀の興奮の渦へと昇華しました。
ほぼ"ヴィンテージ"に近いテイストを最新ライブに変貌させたのは、ファンの目線を大切にし全力で作品作りに取り組むデザイン・チーム。クリエイティブ・ディレクターLee Lodgeを筆頭に、セット・デザイナーJason Sherwood、振付家兼ステージ・ディレクターPaul Roberts、照明デザイナー Tim Routledgeがアート・ディレクターKate Morossのもとで一丸となり、演劇性とライブ・ミュージックの融合アートショーを完成させました。
RoutledgeはRobert Juliatの機材をChristine and the Queensやフェスティバルのゲームチェンジャーと称されるSam Smith and Stormzy の有名ステージGlastonbury headline setといった大規模なプロジェクトで過去に何度も使用した経験があります。「もともとDalisの大ファンなので、スパイス・ガールズのツアーに際し当然の選択でした。」
Routledgeチームのセットアップに不可欠なエレメントが、このツアーに導入された100台以上のRJ製150WフットライトDalis 862。ステージ上のスター達をさらにセクシーに照らしました。
「私たちの狙いは2つありました」彼は言います、「まず、昼間の明るさのもとでもスタートから華やかであること - 日中のスタジアム・ツアーは鮮やかさに欠ける場合があるので、開始早々から祝砲が聞こえてきそうなほど華麗なショーにしたいと思っていました。二つ目としては、スパイス・ガールズとダンサーたちが常にセクシーにパフォーマンスできるよう、できる限り彼女たちを美しく光で彩ることです。」
このパワフルな灯かりづくりをショーの最初から最後まで維持することが求められた最大のチャレンジは、30m×11mのメインステージと全長41m、観客席に34m湾曲してせり出すキャットウォークでした。「これを叶えるにはフォロースポットでは限界があります」Routledgeはこう指摘します。そこで、メインステージ前面の湾曲したエッジ部分とキャットウォークに沿って101台のDalisを起用。さらに雨対策として照明サプライヤーPRG社による特注防水シールドが施されました。「ツアー中は雨天もよくあるので、防水加工が不可欠でした。おかげでDalisに何の不調もありませんでした。」
フットライトの有効性についてRoutledgeは続けます。
「フォロースポットの効果を高め、スパイス・ガールズとダンサー全員を常に美しく照らすため、Dalisフットライトを効果的に使うことができました。Dalis862はホワイトカラーの色温度を調節でき、ウォームホワイトからクールホワイトまで自由に選択できます。私は日中の明るさにマッチするキーカラーを選び、キーライトとして活用しました。そうすることで撮影に最適な柔らかい光をもたらし、かつフォロースポットでフラットになりがちな顔を立体的に浮き立たせることができました。結果、求めていたグラマラスな光を生み、スタジアム級の巨大ステージに立つ彼女たちに新しいディメンションを与えることに成功しました。」
ライティングを厳選したアップテンポのステージではフットライトが本領を発揮し、純粋に演技を際立たせることに成功しました。「例えばQueer Tangoでは、Dalis862とバックライト数台のみを用いてダンサー2名を照らしました。彼らは最高に美しかったです。」とRoutledgeは称賛。「Dalis862は背景からパフォーマーを引きはがすほどくっきりと浮かび上がらせ、演出に深みをもたらします。」
DalisシリーズやLED照明、フットライト、ウォッシュライトのさらに詳しい情報は、Robert JuliatのHPまで。www.robertjuliat.com
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